やすひさ内科クリニック
2007年2,3月の健康情報
高血圧とは?花粉症&インフルエンザ

☆★   自分の血圧の癖を知ろう!  ☆★

冬は高血圧の人にとって大変厄介な季節です。寒いところに出ると思わず身を縮めてしまいますね。
これと同じことが血管にも起こっています。

気温が低くなると交感神経が緊張して血管収縮を起こし、血圧が上がりやすくなるのです。冬になると心筋梗塞などの発作を起こし救急車で搬送される患者さんが増えますが、血圧が上がるのが原因の一つです。血圧はちょっとしたことがきっかけで変化しやすいデリケートな疾患です。
例えば朝と午後の違う時間帯に測るだけで数値は異なりますし、クシャミや咳をしただけでグンと上がることもあります。この冬は暖冬と言われていますが、徐々に冬日も増えてきました。

気温の高低差が激しくなると、寒さによるストレスや運動不足が心臓の血管に悪作用を及ぼし、血圧が上昇し危険な状態を起こすこともあります。
是非とも、高血圧と診断されている方、普段はそれほど高くない方共に、家庭血圧測定を実施してみましょう。一人一人に合わせた適切な治療を受けられ、血圧コントロールに役立ちます。
そして、より的確な処方ができます。薬を処方されたら間違えないよう医師や薬剤師の指示に従って正しく服用することが大切です。

          安久  昌吾


☆★ 大きく分けると基本は二次性と本態性(一次性)の2つ!☆★ 

二次性高血圧【ニジセイコウケツアツ】  ホルモン分泌異常や腎臓病、血管の病気が元で高血圧となることです。原因となる病気を治療することで改善されます。

本態性高血圧【ホンタイセイコウケツアツ】高血圧症の9割以上はこのタイプであり、原因ははっきりしていませんが、多くは遺伝的要因と、食べ過ぎ、飲み過ぎ、

塩分摂り過ぎ等の食習慣、運動不足やストレスなどの環境要因が、関与すると考えられています。


☆★  家庭血圧を測定しましょう!  ☆★

家庭血圧測定で1日中の血圧を網羅することが大切です。家庭での血圧測定は治療継続率を改善するとともに、降圧薬治療の効果の評価や下記の診断に有用です。

*仮面高血圧 【カメンコウケツアツ】  昼間、病院の外来で血圧を測ると正常なのに、24時間血圧や家庭血圧で見ると高血圧であるというケース。高血圧が仮面を

かぶったように隠れてしまうのでこう呼ばれている。脳卒中や心筋梗塞などになる危険性が高いとの報告もあり、注意が必要。

*白衣高血圧 【ハクイコウケツアツ】  家庭で自分で血圧測定すると正常なのに、病院や診療所で測定するといつも血圧が高い数値を示すこと。医師の白衣を見ると

緊張し、それにより血圧が一時的に上昇する。軽い高血圧の人のうち約2?3割がこの白衣性高血圧であるとも言われている。

*早朝高血圧 【ソウチョウコウケツアツ】正常な人の血圧は起床時は低くて日中は高く、夜間寝ている間は低くくります。しかし、高血圧の患者さんの約40%は

降圧薬を服用しているにも関わらず、早朝から午前中にかけて血圧が上昇することがあり、これを早朝高血圧といいます。

早朝高血圧は、脳梗塞や心筋梗塞のリスクファクター(危険が高まる原因)として非常に重要です。

 

「血圧が高い」「糖尿病と診断された」「コレステロール値や尿酸値、血糖が高いと言われた」 「脂質も甘い物も控え、体に良いといわれる物を摂取しているけど・・・」「他に何をしたらよいかわからない」等々、そんな時こそ改善のチャンス!

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花粉症について

とうとう春一番が来ました。今年の花粉予測飛散数は、昨年7月の日照時間は平年を大きく下回っていたので、10年平均の僅か20〜30%程度になる見込みです。

注:基本的にはスギとヒノキ花粉の合計飛散開始日は関東南部で2月上旬、北部で同下旬頃になると予測しています。

なるべく体に入ってこないようにする工夫や注意が大切です。症状を軽くするために頑張りましょう!


今年のインフルエンザの傾向

2月現在、練馬区では例年程ではないですが、段々と流行の兆しをみせており、学級閉鎖の報告もあります。

過去には4月に流行したこともあり、花粉症と同じく油断大敵です!引き続き注意しましょう。

厚生労働省や感染情報センターなどのホームページでインフルエンザのQ&A、鳥インフルエンザなど掲載されています。是非ご覧下さい。

風邪の原因の殆どはウイルスによるもので約200種類ものウイルスが「風邪の原因」として確認されています。特に強い症状を出すのがご存じインフルエンザウイルス!インフルエンザウイルスは
1年中いるのにどうして冬になると流行するのでしょう?その理由はいくつかあります。
ウイルスが好きなのが「乾燥」です。

気温20度前後、湿度20%前後が最も生存に適した環境で、長時間空気中に漂っていられます。
冬の気象条件はウイルスにとって非常に都合が良いのです。
更に人間の側も異物侵入を防ぐ第一の門「のど、鼻」が乾燥すると排除能力が低下してしまいます。

寒いところでは鼻・のど・気管等の血管が収縮して線毛の動きが鈍くなり、ウイルスが侵入しやすくなります。更に冬は窓を閉め切った部屋にいることが多くなりますので、中に感染者が一人でもいて、
咳やくしゃみでウイルスをまき散らせば容易にうつるわけです。

ウイルスが気道粘膜に取り付くと猛スピードで増殖し、16時間後には1万個に、24時間後には100万個に増えて粘膜細胞を破壊し始めます。
その為インフルエンザの潜伏期は非常に短く短期間で大流行を引きおこしてしまいます。

 

☆★ 大流行の秘密 ☆★

インフルエンザウイルス(A型、B型、C型の三種類)のうちA型は姿を変えるのが得意です。
小さな変化の場合には以前かかった時の免疫や予防接種の効果が期待できますが、大きく姿を変えたときにはこれらが期待できません。

A型は10〜30年おきに大変身しその時には世界規模の大流行をもたらします。

研究者の間では「その時期は近い」という見方が有力なのは、A香港型が流行しだしてすでに29年、Aソ連型が20年経過しているためです。

 

☆★ 最近よく耳にする!インフルエンザ薬の「タミフル」って? ★☆★

 

中外製薬から発売されているインフルエンザに対する抗ウイルス薬です。

(製造元はスイスの製薬会社「ロシュ」)体内でウイルス(A型、B型)を増やさないようする薬です。
効果として症状が更にひどくなるのを抑え、症状が出ている期間を短縮します。
発症早期飲まないと期待する程の効果はみられず、飲んですぐに症状が軽減するわけでもありません。

ただし、タミフルがない頃より有症状期間が短縮できているのは確かです。

☆★ 効果 ☆★

上記の様に症状が出て48時間以内に服用しなければ効果が低くなります。

また、インフルエンザA型・B型に効果がありますがC型や細菌性の風邪等には効果がありません。
そのため病院で医師の診察及びインフルエンザ診断キッドにて検査した後、医師が必要に応じて処方します。(ただし発症早期だと診断キッドで陰性に出てしまうこともあります。)

インフルエンザは感染力及び臨床症状が強く又、子供、高齢者、慢性の持病がある方 などの抵抗力の弱い人は脳症、肺炎などの合併症で死に至ることもあるので、タミフルはそのような方では特に有用な薬剤です。

(乳児、妊婦での安全性は確立されていませんので、感染予防が特に重要です。)

☆★ 副作用 ☆★

発売前に行った試験(治験)の中で多く報告されているものは腹痛(6.8%)・下痢(5.5%)・はき気(3.9%)などの腹部症状です。そのほか肝機能障害・ショック症状・急性腎不全(全て頻度不明)等も報告されています。

最近、異常行動の副作用が報道されて注目されています。但し、インフルエンザの症状自体でも異常行動があり、その後、明らかな因果関係があるとはいえないと報告されています。

むやみに不安にならず薬を服用した人の状態をなるべく見守り冷静に判断し「これは おかしい」と
思えばすぐに医師に見てもらうことが大切です!

☆★ 鳥インフルエンザにかかったらどうしよう!? ★☆★

現在新型インフルエンザに関して、WHO(世界保健機構)が6段階を設定しています。 世界的にはベトナム、タイなどで鳥〜人感染を確認しているので第3段階の状態です。

幸いな事に日本では現時点で明らかな鳥?人感染による発症を確認していません。

すぐに日本国内で大流行が起きるような情勢ではないということで、過度の心配はありません。
といっても情勢はいつ変化するのか、わからないので備えは必要です。

ところで、鳥インフルエンザウイルスに感染した鶏肉を食べたらどうなるでしょうか?

ウイルスは気道感染で肺に取り付くので口からの経口感染で消化管から体に入る事は ありません。それに鶏肉は通常加熱するので調理してしまえば感染性がなくなります 。同様に加熱した卵を食べても感染する心配はありません。

                               安久 昌吾

 

 

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