やすひさ内科クリニック
2006年5月〜6月の健康情報
〜じめじめカビが病気の原因?!〜

新緑の美しい季節。。。。しかし、今年は良いお天気があまり良く続きませんね。。。この季節の変わり目で、体調を崩されている方がとっても多いと感じます。お腹の風邪なんかも流行っていますね。

また、まもなく梅雨到来。
梅雨時の悩みの種=それは「カビ」ではないでしょうか?
でもカビと人間は、昔から共生してきてたのです! 例えば青カビは、様々な感染症に効く薬として広く用いられ、日本酒や味噌、醤油作りに必要な麹にもカビは欠かすことが出来ません。
ところが最近になって、その共生関係が崩れつつありカビにより起こる病気が増えてきました。これは感染症の薬が増えた為に、カビが薬に対する抵抗力を備えるようになったことが大きいといわれています

中には複数の薬にも耐え、活動を続ける「多剤耐性菌」というカビもあります。人間も病気になると頻繁に抗生物質を使ったり、抗生物質を投与した鶏肉や豚肉を食べたりする為、抵抗力を失いつつある状況なのです。

どのようなカビがあるか、また対処のいくつかご提案したいと思います。       院長/安久 昌吾 やすひさ しょうご

 カビが起こす病気 トップ3 !
  

1位 

アレルギー  

空中浮遊しているカビの胞子やその代謝物が原因に。空中を漂うカビは花粉より飛散しやすいため、大変厄介です。鼻の中に入ったり、食べ物から口に入ったりすると、アトピー性皮膚炎やじんましん、喘息、鼻炎、結膜炎など様々なアレルギー性の症状を引き起こします

2位 

夏型過敏性肺炎

「夏になると咳が出る」という人は夏型過敏性肺炎かも!?咳と微熱が続き、やがて高熱が出るのが特徴です。毎年夏に発症し涼しくなる頃に治まります。
原因はトリコスポロンというカビ。
胞子を吸いこむとアレルギー反応が起こり肺炎に!
古い日本家屋等に住んでいる人は特に要注意です。

3位

アスペルギルス症

アスペルギルスの別名はコウジカビ。
味噌、醤油、酒などの発酵にも使われます。食品、畳、カーペット、衣料品、エアコンダクトなどに潜んでいます。肺に入ると、気管支肺アスペルギルス症の原因に。過去に肺の病気を発症している人は特に危険!重い病気があって抵抗力が落ちている人、ステロイド剤を服用している人も気をつけましょう


その他の感染症

カンジダ症

 

 

口の中や便、粘膜分泌物に存在するカビの一種。健康な状態なら、特に人体に影響はないが、抵抗力が落ちていると体内で繁殖し、皮膚や口の中、膣、目、消化器官、肝臓など全身に病巣ができてしまう

クリプトコッカス症


主にハトの糞便に存在するカビ。免疫機能が低下していると、口に入った菌に体が冒され、頭痛やめまい、目の痛み、吐き気などが起き、更に症状が進むと、肺炎や髄膜炎を起こし、最悪のケースでは死に至る場合もある。

過敏性肺炎


原因は黒色酵母。風呂場のタイルの目地、排水溝のふたの裏などに発生し、低温でも死なない。胞子が体の中に入ると、肺炎が起こることがある。

  
アレルギー体質じゃない方も実践してみて下さい!
STOP!カビの大発生!

カビが大好きなのは、「栄養」「温度」「水分」「酸素」です。
温度が20℃以上、湿度70%を超えると急激に繁殖しはじめます。
発生条件の高温多湿に日本中が包まれ、そこにカビの栄養源である食べ物のカス、手垢、汚れなどが加われば、あっという間にカビだらけになります。

カビの発生を抑えるにはポイントがあり「空気の流れをつくる」「水蒸気の発生元を断つ」「清潔にする」です。
こまめな掃除と風通しをよくすることが大切。又、結露を防ぐための室温コントロールも心掛けて!その他、こんな知恵を備えておくと便利です。

●除湿器や扇風機などを使って風の流れを結露を防ぎ、衣類の生乾きに対応しましょう。

●浴室はカビがついた水滴や、石鹸カスがカビの栄養分となるので、シャワー等でよく洗い流す。(タイルの目地は台所用の漂白剤を塗布するとよくおちます)

入浴後は乾燥したタオルでよくふき取り、その後換気扇を回す。(天井の水滴がなくなる1時間程度が目安です)

●台所は壁面についた食べ物カスや水滴をふき取り、換気扇を使用。調理の時以外、水洗いの時も換気扇を使用して下さい。

●窓を開けることは湿度を下げるために重要なことです。注意としては、窓は2カ所以上、対角線上に開け、風の道を作ることが大切です。

●エアコンで除湿する場合は、フィルターを少なくても月1回以上は掃除をして下さい。そして、エアコンの運転開始の時はカビの胞子が飛びやすいですから、

運転後30分は窓を開けて送風運転して下さい。最後に、エアコンのスイッチ切る前にエアコンの中を乾燥させるために1時間は送風運転して下さい

●雨に濡れた靴や傘は、よく乾かしてから収納しよう。(洗濯物の部屋干しにも注意!

食中毒のの予防も忘れずに!? 

食中毒の予防も!梅雨時から秋にかけて猛威を振るう食中毒、日頃から食中毒対策を万全にしておきましょう。
ポイントは「清潔」「迅速」「温度管理」です。

安久 昌吾

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